散髪嫌いで美容院を嫌がる3歳・5歳がカットもシャンプーもできた日

先日、ほっしゃん(5歳)とてんちゃん(3歳)の髪を切りに行ってきました~。

我が家の散髪事情。紆余曲折あったこの5年

我が家の散髪事情。ブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、散髪は我が家では一大事。繊細っ子ほっしゃんの髪の毛をどうやって切ろうかと紆余曲折してきたこの5年です。

初美容院で、母子ともにトラウマになりそうなくらいほっしゃんが泣きまくった経験があり、そこから年月を経ての2回目の様子はこちら

↓2回目の美容院はなんとかなったから、またなんとかなるやろうと思って行ったら、なんとかならなかった3回目の様子はこちら

繊細っ子が自ら「髪きりにいこ!」と言い出した日

まだ散髪のハードルはめちゃくちゃ高いので、髪の毛が相当のびきっても、そこからまだしばらく耐える我が家。今回も、私的にはまだまだ散髪に行くつもりはありませんでした。

そしたらある日突然ほっしゃんから言い出しました。

「マミー!今から髪切りにいこ!」

え?え?!!ど、ど、どうしたん?

「Tくんみたいに前髪短くしたいねん。」

Tくんとは、ほっしゃんが保育園で一番大好きなお友達。スポーツ万能の人気物タイプの男子です。
Tくん、とりわけおしゃれな髪型をしてるというより、普通の丸刈りの男の子。
だけどTくんのことが大好きすぎるほっしゃん。
髪型まで、Tくんと一緒にしたいと言い出すのが、なんともほっしゃんらしい。(愛情が重い…とか言わないでー!!…けど重めよね…汗)
でもお友達パワーってすごいなぁと改めて感じます。
この5年、お友達という存在に、どれほど成長させてもらっているか。

そんなわけで思わぬ理由で、ほっしゃんの方から美容院へ行くことを提案してくれました。

美容院予約当日。不安が高まる子どもたち

自分から言い出したので、気楽に構えて当日を迎えた私。
出発時間が近づいてくると、雲行きが怪しくなってきました。

ほっしゃん「あの音するやつ(←バリカン)はやめてっていってな」
てんちゃん「てんちゃんは、水かけるのやめてっていってな」
ほっしゃん「最後に頭洗うのやめてっていってな」
てんちゃん「てんちゃんも頭洗うのやめてっていってな」

・・・。スタバでいちいち細かい細かいカスタマイズ注文しまくる外人を思い出しました。笑

そう。でもこれを「わがまま」と捉えてほしくないなと思っています。

発達障害をもつお子さんや、診断はなくても繊細なお子さんの中には、その特性により、「髪を切れない」「美容院でのカットが難しい」という方がたくさんおられます。

理由は色々あると思います。長時間座ってられない。じっとできない。ケープをかぶらされるのが不快・怖い。ハサミが怖い。髪や顔や頭を触られることが不快。感覚過敏により毛くずがつくことが耐えられない。慣れない場所や人が苦手。バリカンやドライヤーの音がこわい。小さい時に押さえつけられてカットされたのがトラウマ・・・などなど。繊細な子たちにとっては、美容院は不安を引き起こす要素であふれているのです。

そういった子達が髪をきれるようになるためには、「不安を受け止め、安心できる環境を整えていくこと」が大切です。不安をきっちり受け止めてもらい、安心感がもてると、出来ることが拡がっていくのです。

訪問美容という制度がありますが、まだ行政によっては、こうした「髪を切れない」「美容院に行けない」という特性を持った子どもたちがいることに理解がなく、訪問美容を受けれる対象者を高齢者に限定しているところがあります。「子どもだったら親が連れて行けばなんとかなるやん」という理解に留まると、子ども達にとっては、怖かったというトラウマ体験が積み重なり、もっともっと髪を切ることのハードルが高くなっていくだけです。こういった子どもたちがいることの理解が広まってほしいと願っています。

安心感で包まれた時に「出来ること」がひろがっていく

「あの音するやつはやめてっていってな」「水かけるのやめてっていってな」「頭洗うのやめてっていってな」
「うん。わかったよー。バリカンも水もシャンプーもやめてって言ってあげるね」と安心感を保障した上で、尋ねてみました。

「バリカンの何が嫌?」
「バリカンはなんかこわい。痛いから」

「シャンプーはなんで嫌?」
「水が冷たいから」

それぞれ理由があるんやね。「バリカンってな、まじで痛くないねんで。あれ、音がうるさいやろ。痛そうな音してるけど、あれ音だけやねん。なーんも痛くないねん。やってみて痛かったらやめてもいいよ」

「シャンプーはあたたかいお湯でしてくださいって言えるよ」

「ふーん。でも嫌!」と言っていました。
「いいよいいよ。嫌なことはしなくていいよ」

そしていざ美容院へ行くと、私が特に押すことなく、バリカンも、水吹きも、シャンプーも全部できました。

「全然痛ないわ。おれ、なーーんも怖くないわ。てんちゃんも、シャンプーやってみ。なーんも冷たくないで」と誇らしげに弟に教えていました。

成長したな~。てんちゃんも、私ではなく兄に背中を押されたので、「OK~」と言いながらシャンプー台に自らのぼって洗ってもらっていました 笑

頑張ったふたりに、今回は豪華なプレゼント。いつもはこんな大物じゃないんですが。
知育的にもいいし、集中して頑張ってくれるので、LaQは私もお気に入りのおもちゃです。

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