バイリンガル育児で教育メソッドの前に大切な事は?こだわりは宝?!

今日は最近よく考えているバイリンガル育児について。ママが日本人、パパがニュージーランド人と言う環境で育つ我が家の子どもたち。ハーフに産まれて、両親と一緒に住んでいたら、勝手にバイリンガルになると思っていた私は甘かった。大半の関わりを担う母がばりばりの関西弁で、毎日通う保育園も関西弁。どんな外人寄りの顔してても、口から出てくるのは、「ほな行こか〜」「ほんで、ダディなんて言わはった~ん?」笑 自分の子どもばっかり見ている私にとっては、自分の子がハーフ顔してるってことは忘れているんですが、人に会うと、「この顔で関西弁(笑)」って爆笑されて、あーそやった、うちの子たち外人寄りの顔してるんやった…って思い出す感じ。このままでは、ウエンツになってしまうやつですね。←ウエンツ大好きやから、ウエンツをディスっているわけではないよ♪

そんなわけで、最近子供たちをどうしたら本物のバイリンガルに育てられるのか、よく考えています。で、現時点で行きついた「バイリンガル育児を目指すうえで大切にすべきこと」の中から二点、今日はシェアしたいと思います。

子どもに英語を学ばせるのではない!ママが楽しそうに英語を学ぶ!

子どもをバイリンガルにしたいと思う時って、「子どもに英語を身に着けてほしい!」「英語の勉強してほしい!」「どうやったらもっと英語話してくれるの?!」みたいなことばかり思っていませんか?私もそのひとりですが、でもよくよく考えたら、そんなことをしていたら、子ども達は英語を嫌いになってしまいます。きっと、英語を学んでほしいという親の意気込みが、知らず知らずのうちに「なければならない」となり、無意識のうちに、親から子への「圧」となっていく。そんな「圧」を感じた子どもは、英語っていうワードを聞いただけで、嫌な気持ちが沸いてしまう

じゃ、どうしたらいいのか。

代わりに、ママが楽しそうに英語の勉強してたら、なんか楽しそうって勝手に興味をもって寄ってくるはず

私は、英語に限らず、勉強においては、「子ども達がいかに〝勉強させられてる”と思わないか」がめちゃめちゃ大事やと思ってます。これから長い学生時代が始まるのに、「勉強は大嫌い!」ってインプットされてしまったら、そこから巻き返すのは大変すぎる。「させられてる」と思った瞬間、嫌になるのは人間の性だからね…。「部屋片付けなさい!」「ほんまに今やろうと思ってたのに、もうやる気なくなったわ~!」っていう会話、絶対みんなしたことありますよね???

我が家では、今、年中・年少の息子達に、毎日数枚の知育プリント的なものをやるように促しています。促すといっても、私が心掛けているのは、絶対に「やりなさい」とか「これやらないと、〇〇できひんよ」とかは言わないようにすること。「これやってから、お菓子たべよっか~」とかは言うけど、「これやらないと、〇〇できないよ」とは大違いだと思っています。そして、プリントしようと提案したときに、もし「えーー嫌やー」って帰ってきたら、速攻引く。「そっか。やりたなかったらやらんでいいよ~」って。別に今日数枚のプリントをするかしないかは、人生の着地点を左右しないでしょう。それよりも、「マミーは嫌っていったらわかってくれた」「マミーは僕に何も強制しなかった」「マミーは気持ちを分かってくれる」って思ってくれたほうが、よほどこれから長い人生に有益な気がするから。

かといって、ぼーっとしてたら、いつまでたってもやってくれない。だから、プリントをしれっと置いとくことがまず大事。これ、簡単そうで、忙しい日々の中では結構面倒くさい。でも、子どもの目に触れる範囲においておくこと、そしてちょっと関心を寄せた瞬間があれば、さっと促せるように、そこに準備しておくことが大切。子どもが興味を全く示さない場合は、しれっと置いたプリントにたまたま私の目が留まったふりなんかして、「うわ、この問題、マミーわかるかも。やっていい?!」とか、「これおもしろそう!!」とか、子ども達の興味をそそるように声掛けをする。すると、なんとなく寄ってきて、「僕がする!」とか言ってくれたりするんです。で、少しでも取り組み始めたら、そこからは、子どもの集中力が切れないように、テンポよく褒める褒める褒めまくる(笑)

今はこんな感じです。でも今はまあ幼児だからこんなもんでやっていけることもわかっています。
もうすぐ日本の公立小学校に入ったら、とんでもない量の(いらん)宿題が出て、こんなペースでやってられなくなるんやろうなって思うし、今ボーイズが持ってる「やる気」も「好奇心」も「力」も全部奪われてしまわへんやろうか…と心配している今日この頃です。私も公立小学校行って、めちゃくちゃ楽しかったから、まったくもってアンチ公立小学校ではないんですがね。合う子合わない子がいるやろな~って思うわけです。

で、話は戻って、バイリンガル育児。バイリンガル育児に関するいろんな記事を読んで、そうやそうや英語の学習だって同じやん!って気付かされたわけです。「どうやったら英語話してくれるかな」とか「どうやったらもっと英語に触れてくれるかな」とかばっかり考えてたけど、「私が楽しそうに英語の勉強したらいいんやん!」と。

ママが楽しそうに英語を勉強大作戦♪決行。反応はいかに?

で、さっそく実践してみました。
ディズニーチャンネル・ディズニージュニアチャンネルをよく見ている我が家のボーイズ。音声を日本語と英語にできるのですが、いつも日本語で見ています。せめてこれを英語で見てくれたらな~と今までも思ってきたし、しれっと英語に変えたりしてたんですが、その度に「もー!マミー!なんで英語なん?!日本語に変えて!!!」と怒られるという感じでした。いつもは「たまには英語でみてよ~」とか「英語の勉強になるよ~」と言って、反発されて終わっていました。

昨日は、ちょっと変えてみました。英語にしれっと変えて、ボーイズに怒られるところまでは一緒。そして言いました。

ちょっとだけ見させて~。マミー、英語の勉強したいねん♪英語話せたらな、いろんな国のお友達と話せて、ニュージーランドとか行っても、誰とでも話せてめっちゃ楽しくなるねん♪やから、ちょっとだけマミーに英語の練習させて~。

「Check this out!」「Wow cool!」とか楽しそうにリピートしてみました。
そしたら、4歳のてんちゃん。「Perfect!」ってリピート始めました。
負けじと5歳のほっしゃん。「Watch out!」
「すごいすごい!てんちゃんもほっしゃんも英語聞こえてるや~ん」
なんて言ってる間に、テレビに没頭し始めたふたり。もちろん英語のままで。

ひさしぶりに、英語でテレビを見てもらうことができて、めっちゃ達成感のある私(笑)私が楽しく英語を学んでいる姿を見せるようにしようと心に誓いました!

翌日、同じことしてみました。そしたらほっしゃんがすかさず、
ほ「いやーーマミー英語の勉強しんといてーー」と。あーー効果ないか?!!!
もう一押ししてみました。

私「ちょっとだけさせてよ~。よーし、みんなで競争~♪なんか先に英語聞こえた人の勝ち~。よーいどん!」

そしたら、ふたり必死にテレビを見始める。

“I’m on my way!!”

バイリンガル育児に興味のあるママ、ぜひ一緒に頑張りましょ~♪
楽しく自分の英語磨き♪

「好き」は最高♪「こだわり」や「興味の偏り」に潜む宝物

こんな感じでディズニーチャンネルを英語で見るという取り組みをしていて、もうひとつ大切な点に気付きました。それはある日てんちゃんが言った一言から。
「マミー、てんちゃんな、スパイダーマンの英語やったらわかるわ」

そう。てんちゃんは長らくスパイダーマン命で生きてきました。(今は仮面ライダー命になりましたが。)だから、スパイダーマンのアニメは、もう何回も何回も何回も見ているわけです。きっとストーリーもセリフも覚えるくらいに。もちろん今まで見てきたのは、日本語バージョンです。でも、今それを英語に変えても、そんだけ見てきたアニメだから、きっと英語で言葉自体はわかんなくても、ストーリーがわかるから、英語もそれなりにすんなり入ってくるんだと思います。もしくは入ってきてないけど、英語をわかってる気になれるんかもしれません。どちらにせよ、スパイダーマンは英語で見ることを全く嫌がらなくなりました。

ふと思い出しました。ほっしゃんが通所している療育(仮名:ヒーロー)で教えてもらったこと。

それは「好きって最高!」だってこと。

ヒーローに通所している子たちの中には、マイペースだったり、興味に偏りがあったり、新しい活動が苦手だったりで、なかなか集団の活動に参加できない子たちがたくさんいます。ほっしゃんもそうでした。粘土遊びは嫌がったり、水着に着替えるのは嫌だったり…。ヒーローでは、そういう時に、絶対無理強いはされません。子どもの「嫌だ」という思いをそのまままるごと受け止められます。

でもそれは、決して、その子はその活動をできないんだなと判断されたわけではないんです。「子どものタイミングに合わせること、大人が上手にきっかけを作ることで、子どもが苦手としていたことにも参加しやすくなり、活動の範囲が必ず広がっていく」という強い信念が背景にあるんです。

ヒーローでは、敬遠していた活動だったけど、「なんか楽しそう…」「やってみたい!」と子どもの心が動く仕掛けづくりを、先生方が本当にていねいに沢山してくださいます。そしたら、本当にある日子どもの心が動いて、その敬遠していた活動に参加していく姿を私も何度も見てきました。その体験は、「やらされた」のではなく、自分から「やりたい!」って思って挑戦した成功体験へとなっていくのです。

例えば、砂遊びが苦手だったほっしゃん。感覚過敏もあるし、あの感触が嫌だったんでしょう。絶対無理強いはせず、でも、ほっしゃんが当時大好きだったトミカがたくさん砂と一緒に置いてありました。さらに、砂を直接さわりたくないほっしゃんのために、スプーンとか、トングとかいろいろおいてありました。そしたら、砂遊びへのハードルが下がって、ちょっと楽しそうにも見えて、いつしかほっしゃんは、スプーンで砂をすくって、ダンプカーに載せるようになりました。最初は、自分の手に砂がつかないように注意を払っていたほっしゃんでしたが、いつしか、手に砂がついてること気付かず遊びに夢中になっていきました。

三輪車とかストライダーに絶対乗りたがらなかったAくん。そのお母さんが、何度声かけても、それらの練習はしませんでした。そんなAくん、ごみ収集車が大好きでした。ヒーローの先生は、段ボールに折り紙をはったりいろいろして、その三輪車をごみ収集車ぽく変身させてくれました。そしたら、あんなに三輪車にのることを嫌がっていたAくんが、嬉しそうに乗り始めました。

てんちゃんも、スパイダーマンだったら、英語でTVを見ることのハードルがあっさり消えていて、「僕、スパイダーマンの英語はわかるし、英語でみるわ~」とまで言うようになりました。

「こだわり」「マイペース」「興味の偏り」
一見、否定的に見えるそれらの特性には、すごいすごい宝石が隠れているということです。

私の仕事柄、「うちの子ゲームが好きすぎて困っている」という話、いろんなママから聞きます。
ゲームって言っても、どのゲームが好きなんですか?って聞いてみたら、意外と知らないママが多い。でもきっとそれはもったいない。ヒーローの先生に言わせれば、わが子はどのゲームが好きなんだろう?そのゲームの一体何が好きなんだろう?って分析することが大切なんだそうです。その子が、そんなにも好きになる要素を抽出して、そこから、いわゆる「ゲーム機」ではない「遊び」を作り出したり、その要素を用いながら勉強に導いたり…っていうことをしていくそうです。

「好き」って最高。
「こだわり」「興味の偏り」に秘めた宝をさがすぞ~。

コメント

  1. といとい より:

    もうね。耳が痛すぎて、耳から血が大量に流れてるかと思われます。

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