怒ってしまうと悩むママが今日から「ほめるママ」へと変われる方法

最近の私の悩み・・・。
てんちゃん(3歳)を怒ってしまうこと。しかも本気でイラッとしてしまう。
大きい声を上げて怒ってしまって、後で後悔。明日は怒らんとこうって思うのに、また次の日も怒ってしまう。そして明日こそ、絶対大きい声で怒ったりしんと、てんちゃんの想いを受け止めながら穏やかに話そうって心に誓う。その決意を胸にしばらく頑張れても、最後の最後に怒ってしまう・・・。あーまた今日も怒ってしまった・・・。そんな繰り返し。

永遠に続く兄弟喧嘩や子どものだらだら行動に怒ってしまう私

私が怒鳴ってしまう場面は色々。一番多いのは、ほっしゃん(年子の兄・5歳)とのけんかの場面かな。

ふたりはめっちゃ仲良しでずーーーーと一緒に遊んでるんだけど、だからこそ小競り合いも多い。おもちゃをどっちが先に使うだの、どっちのレゴがかっこいいだの、闘いごっこでどっちが何役をするだの、勝ち負けを決めなくていいことで永遠に喧嘩して、どっちも引き下がらないので、最終的にどなりあっています。年齢の近い兄弟をお持ちの方はきっと一緒ですよね。(みんな一緒と言って~)

そして弟なのに、てんちゃんがまぁまぁ強い。気持ちも力も。

ほっしゃんが何かで遊んでいるとします。それを見たてんちゃん。「貸して~」ということもなく、突然奪いにいく。ほっしゃんが「やめて~」と言っても、「これ僕が先に使ってたー!」と理不尽な主張をして、無理やり奪い取る。奪い返そうとするほっしゃんに向かって、威嚇するように大声をあげたり、なきわめいたり、挙句の果てにはほっしゃんを叩いたり、押し倒したりする。
そして、「てんちゃん、強いね~ん」と反省の色なし。

あまりのジャイアンぶりに、私がブチッ。
「人のこと叩いたらあかんって言ってるやろーーー!!!!!ほっしゃんに貸してってちゃんと言ったんかーーー!!!!」と怒鳴ってしまう。

「もういい加減にしー!!!!」と怒鳴ってしまう。

もちろんほっしゃんが同じことをしたらほっしゃんを怒ってしまうんだけど、たいがいてんちゃんがトラブルの発端。だからてんちゃんを怒ってしまうことが回数的に多い。
そんなてんちゃんだからこそ、手厚くかかわってあげないといけないのに、ブチッと切れてしまう私。はぁ、反省

「歯磨きしよ~」って声かけても、完全に聞こえてるのに、私を無視する。いや、まじでほんとに無視して鼻歌歌いだしたりする。で、イライラする気持ちをぐっとおさえて、てんちゃんの方に行って、「一瞬で磨いたげるよ~♪」って声かけても、口を絶対開けない。にたにたにたにたして口を閉じていたり、赤ちゃんの真似してみたり、突然眠いと言い出したり、泣いてみたり・・・。

時間に余裕がある時は優しくつきあってあげれるけど、時間がないと、「もういい加減はよして。ほなもう磨かんでいいわ。虫歯になるけど仕方ないな」とか嫌味言ってしまう。
時間がある時は優しくできるとかいったけど、子育てしてて、時間がある時なんてほとんどなくて、常に時間との闘いやから、常に後者の嫌味ったらしい私で対応してしまう。

毎日、「あー今日もてんちゃんに怒ってしまった…って反省してるけど、次の日も同じで、なんか出口がない悩みを抱えている今日この頃でした。

怒らずに、子どもの良い行動を増やすにはどうしたらいい?

で!!今日は、ぜひここでシェアしたいことがあります。仕事柄(←仕事は心理士です)子どもの発達や子育てのことなど日々ちょこちょこ勉強しているんですが、先日読んだ文献がとてもよかったのでここで学んだことを紹介したいと思います。

実は、今回読んだ内容は、全くもって、新しい理論とか、新しい手法じゃないんです。私もそんなことはずっと前から知ってたし、そもそも日々実践しているつもりでした。だから読んでいる時も、「はいはい…知ってる知ってる…」という感じでさらっと読んでいました。

でも、その翌日、いつものように育児場面でてんちゃんにイラッとして、怒ってしまいそうになった場面で、ふとその内容を思い出し、怒ることを回避できたんです!

え?!!すごい!今効果あった!!!と自分でも衝撃でした。

だから、「怒ってしまう」と反省したり、悩んだりしているのに、出口がないなぁと感じているママたちに届けばいいなと思って書くことにしました。

まず、前提として知っておいてほしいこと。

子どものポジティブな行動(できること)を増やすにはどうしたらいいか?

その行動のすぐ後に、その子にとって嬉しい体験があると、次に同じような場面に出会った際に、その行動が起きやすくなる。このサイクルを沢山繰り返すことで、行動が定着していく。

つまり、その増えてほしい行動(歯を磨くとか、宿題をするとか、兄弟仲良く遊ぶとか)をしたすぐあとに、嬉しい体験(ほめられる、ご褒美シールもらえるとか)があると、またその行動をするモチベーションがあがるから、結果的にその行動が増えるというわけですね。

うんうん。そんなこと知ってますよね。
「子どもをほめてそだてましょう」っていうやつですね。

きっとみんな知ってるし、みんな多少なりとも心がけている。
でも育児の現場はそんなに甘くなくて、注意することだらけ、イラッとすることだらけ、ほめようがないやん!って思う場面だらけ…。

そもそも「増えてほしい行動をしたときに、すぐほめたら、その行動が増える」って言うけど、その行動をしないから「ほめる」までに至らないのよね…。
そらやってくれたらほめるのは出来そうなんやけど…。
どこをどうほめたらいいのかがわからない…
って思うママは多いはず。

じゃあどうしたらいいのか?

「ほめるところが見つからない」時でも使えるほめるポイントの探し方

まず、「まず今時点でできている行動を見つける。」

出来てないから困ってるんやーー!と思ったあなた、ここからが聞いてほしい部分です。

「実はできていること」「実は(その行動ができるように)頑張っていること」を見逃さないことが大切なんだそうです。

もう少し言うと、できたのハードルを下げることや、(行動を完了はできていないけれど)とりかかれていることをほめることを心がけるのです。一見できなかったなと思える行動にも、実は本人がやろうとした形跡があったり、ポジティブな関わりをできるポイントがたくさんあることがあるんです。

実際どういうことのか。昨日実際にてんちゃんに起こった例で考えたいと思います。

「いつも歯ブラシをしたがらないてんちゃん」→私が出来るようになってほしい行動は「歯磨きをする」こと

いつも歯磨きしよ~と声掛けをしてから、とりかかるまでにめちゃくちゃ時間がかかります。ようやく歯磨きの場所にきても、あーだこーだと言い訳したり、抵抗するので、本当に時間がかかってこっちもイライラしていまいます。

今日も歯磨きの声掛けをしてから、だらだらしています。こちらの呼びかけを無視したり、今歯磨き出来ない理由を挙げてみたり。そしてだいぶ時間がかってやっと歯磨きの場所に来ました。でもまだ抵抗するので磨けていません。さぁあなたならどう声掛けしますか?

A. 「もう早よしてー!!ちゃんとやったら一瞬で終わるのに、だらだらしてるからおわらへんやん!もう虫歯になってもしらんしな!」

B. うわーてんちゃん。歯磨き嫌やったのに、ここまで来てくれてありがとう!頑張ってきてくれたんやなー!てんちゃんが来てくれて、マミーすっごい助かるわ~。歯も虫歯にならないしよかったなー」

はい…私はAです。歯磨きしよかと思てても、やめたくなる声掛け!!最悪!猛反省…。

ここでどうやったら後者Bの声掛けをできるのか…。

「歯磨きをする」という行動を要素分解してみると実はたくさんの「行動」があるんです。
マミーの声掛けに耳を傾ける、今している行動をやめる、立ち上がる、歯磨きする場所まで歩いていく、歯ブラシを手に取る、歯磨き粉を付ける、口を開ける、歯をごしごし磨く、歯磨きを上・下・前・奥と全部完了する、うがいをする、歯ブラシを片付ける

この一連の行動を最後まで完了しないと、「できなかった」とみなしがちですが、実は要素分解してみると、出来ている行動がたくさんあることに気付くのです。

ポイントは、その「実はできている行動を見逃さず、すぐにほめる」ということなのです。

これを心がけた私は何が違ったか。

いつもなら、歯磨きの時、てんちゃんをさっきのように怒ってしまいます。
なぜなら、「歯磨きを完了する」に到達しないことで、イライラしていたからです。

でも、昨日は違いました。

いつもと同様だらだらしていたてんちゃん。だけど、私は要素分解要素分解!!!と自分に言い聞かせました。すると、さらさらとほめ言葉がでてくるではないですか!

TVを見ていて、私の声かけて、一瞬ちらっとこっちを向いた時(でも無視していたとき)。
「てんちゃーん、TVみてたのにマミーの話聞いてくれてありがと~。」

立ちあがったけど、まだTVを見てぼーっとしている時。
「てんちゃん、TV見てるのに、歯磨きしようと思って立ち上がったんやな~。Good boyやなー」

こっちに歩いてきたとき、「なまけものの真似~」とかふざけながらめちゃくちゃ遅い足取り(←ほぼ動いてない)でやってきました。いつもならイラッとして、もうはよして!と言う場面。
「てんちゃん、来てくれてありがとー。なまけものそっくりやわ。なまけものさん、待ってるよ~」

そしたらてんちゃん爆笑してスタスタやってきました

いやー、この要素分解すごい!ちょっと自分の視点を変えるだけで、今まで「また今日もできていない」と見なしていた行動が、「一部できている」に見えるんです。

これが、「できたのハードルを下げること」「取り掛かれていることをほめること」というポジティブな関わりで、そんな関わりをしてもらえると、またその良い行動をしよう!って子どもの次のやる気につながります。そうして、いずれはその行動が定着していくのです。

ほめるところがわからない!イライラさせらえて怒ってしまう…と悩むママたち、ぜひ、子どもの行動を要素分解してみてください。絶対に「すでにできている行動」が見つかります。

これを旦那にも使えたら、きっと夫婦関係も大改善。
あほかー!あんたは仕事完了してくれ!!!
天使になれずすんません。



コメント

  1. といとい より:

    ありがと〜パパ、百万回表向きに畳んでって頼んでるけど、Tシャツ裏向きだけどとにかく畳んでくれたね〜♪
    また裏返して誰のやったか確認するのわたしやけど、ぜんぜんいいよ〜♪

    これはだめよね??

    • 心理士ママ Wawa より:

      それは殴っていいかと思います・・・じゃなくて、要素分解してください!!畳みかけた時にほめる!感謝!奇跡的に表でたたんでるときに、「助かるわ~」とよいしょ!
      私は夫には適用できませんが・・・。

  2. といとい より:

    ちょっと!次男さまにためしたらめちゃくちゃ効果ある!!なんか合ってるかわからんけど、スモールステップ褒めて、寄り添う。バリバリ効果かんじました!!

    • 心理士ママ Wawa より:

      やっぱり?!これほんと効果あるし、実践に使いやすいよな!効果を感じてくれたならうれしい~。私も継続がんばります!

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