自己肯定感を高める育児~僕は僕のままがいい~

ほっしゃん(4歳)が最近ずっと言っていることがあります。

「マミー、ほっしゃんは大きくなっても何にもなりたくない。」

え?4歳にして、既に社会に希望を見失ってる?明るい未来が描けなくなってる感じ?!!!

ちょっとこのコメントは放置できない!
どういう意味なのか、なんでそう思ったのか、いろいろほっしゃんに聞いてみることにしました。
その結果、心がすごくあったまるほっしゃんの思いを発見するに至りました。

なぜ「大きくなったら何になりたいか」を考え始めたのか

どうしてそんな風に思っているのか、ほっしゃんにじっくり聞いてみました。

「先生が、(お誕生日の人に)大きくなったら何になりたいですか?」って聞かはんねん。

保育園では、その誕生月の子たちのために、月に一回お誕生日会をしてくださいます。そこで、誕生月の子たちは、前に出て、先生やお友達からの簡単なインタビューに答えるというやりとりがあるそうです。

その質問のひとつが、「大きくなったら何になりたいですか?」だったみたいです。

私「みんなは何になりたいって言ってはる?」

ほっしゃん「〇〇くんは、アンパンマンになりたいって。〇〇くんは、仮面ライダーになりたいって。」

そっかそっか。それで、考えるようになったのね。

「ぼくは大きくなっても何にもなりたくない」

ほ「でもぼくは、何にもなりたくない!だから先生に聞かないでって、マミーから言っといて。」

私「なんで何にもなりたくないの?」

ほ「何にもなりたくないから!」

私「スパイダーマンとか~、野球選手とか~、動物園のお兄さんとか~、なんでもいいんやで。」

ほ「ほっしゃんは、何にもなりたくないの!」

私「じゃあ、ぼくは何にもなりたくないですって言ってもいいんやで。」

ほ「何にもなりたくないっていうのは恥ずかしいから、聞かんといてほしいの!」

そっか~。そういう恥ずかしさを感じる年になったのね。
それにしても、なんで何にもなりたくないなんて、思ってるんやろう…。
何にもなれないって思ってるのかな~…。何になったらいいのかわからないのかなぁ…。
なんだかすっきりしない私。

予想外過ぎたほっしゃんの想い

なんとなく腑に落ちない私は、その後も色々ふんわり聞き続けました。どうしてそんな風に思ってるのかな~を探るために。

そしたらほっしゃんが言いました。

「ほっしゃんは大きくなっても何にもなりたくない!だって…

ほっしゃんはほっしゃんのままでいたいから!!」

思わず息を呑みました。
そういうことやったんかーー!!!他のなにものにもなりたくなかったんやかーー!!

ほっしゃんはほっしゃんのままがいい!

なんて素晴らしい感情なんだろうと感動しました。
そうやんな。ほっしゃんが、ほっしゃん以外の何者にもなる必要なんてないよね。
ほっしゃんが、そうやって自分のままでいたいと思っていることをとてもとても嬉しく感じました。

自己肯定感を高める育児。自分は自分のままでいい。

私は、子育てをする上で、自己肯定感を高める関わりをすることに、一番重きを置いています。
自分がカウンセラーとして色々な方とお会いする中で感じるのが、やっぱり自分に対して自己肯定感をもてるかどうかというのは、どんな時もキーになってくるなと感じます。自己肯定感が持てると、どんな逆境も乗り越えていく力が湧いてくる。力が湧いてこなくても、そこでじっと嵐が過ぎるのを耐え忍ぶことが出来る。でも自己肯定感が低いと、前を向く力さえ湧いてこない。そもそも前に進むことがいいことなのかもわからなくなる。だから、自己肯定感をもった人間になってほしいなと思って子育てをしています。

そのために、どんな時も、「そのままの子どもたちを受け止め認めること」を一生懸命心がけています。

日々あわただしい子育て。だからそんないつも通り理想通りにはいきません。だから、あくまでも私が「行っている育児」ではなく、私が「目指している育児」です。

周りのお友達みたいにできなくても、社会的に良しとされている行動ができなくても、そのままの我が子を受け止めるということ。

人と違ってもいい。自分は自分でいい。自分は愛される尊い存在なんだ。と思える人間になれるように。

そんな中で聞いたほっしゃんの「ぼくはぼくのままでいたいから!」

五臓六腑に染みわたる言葉でした。
ほっしゃんは、そんな自己肯定するつもりでいったわけでもなく、ただたんにアンパンマンや仮面ライダーになるのが怖くていったのかもしれません。動物園で働くのが嫌でいったのかもしれません。それでも、「ぼくはぼくのままがいい!」と言えたほっしゃんに拍手でした。

大切にしたい我が子の「自分らしさ」

それで思い出したんです。私自身の幼少期を。
私は、それなりに勉強ができて、先生の言われた通りにできるまじめな優等生でした。幼稚園でも小学校でもその後もずっと。いつも「先生は何を求めているのかな?」「正解は何かな?」「他の子たちはどうしてるのかな?」ということを考えていましたし、それが読み取れて、それなりになんなくそれを出来る子でした。いわゆる、優等生です。

だから、ほっしゃんの、周りの子達は、自分の夢を語ってるけど、自分はそんな風に語りたくない!という自分の意見があることにびっくりするんです。

えーーーそんな発想あるんやーーー!!と。
夢を聞かれたら、夢を答えるものだと思っていたし、みんなと同じようなことを言う子どもでした。

でもそんな優等生である必要ある?
ないですよね。
ほっしゃんみたいに、「自分の考え」を持てるって、私みたいに、何も自分で考えずに答える優等生でいるよりも、よほど素敵で、これからの時代に必要な力。

ほっしゃんのこういうところをつぶさず育ててやれる親になりたいな。頑張ります。

コメント

  1. 小西伴 より:

    ほっしゃん 素晴らしい!
    ほんと どきっとしたけど、凄い発想やん!大事にしてあげたいね。

    • 心理士ママ Wawa より:

      ほんまにすごいよな~。こんなこと思うんやなとびっくり。大事にしてあげれるよう頑張るわ~。

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